ケネディ高校トライアウト
先日、留学生3人が通うケネディ高校でバスケットボール部のトライアウトがありました。
3人それぞれに挑戦したようです。
Naru・Ryuzoの二人はチームに入ることはできませんでしたが、すでに前を見て歩き始めています。
二人のコメントを紹介します。
Naru『めちゃくちゃ悔しいです。トライアウトの最終選考に残れませんでした…。なんかいろいろ申し訳ないです。しかしいい経験ができました。…これもまた日本の高校では味わえないものですね来シーズンに向けて頑張ります。』
Ryuzo『今日、3日間あったバスケのトライアウトが終わりました。結果は不合格ということになりました。正直かなり悔しかったし、残念でした。 心にぽっかり穴が開いたような、大事なものを失してしまったような、そんな感じがしました。…で も同時に本当にいい経験をしたなという風にも感じています。英語も喋れない日本人がたくさんのアメリカ人の中でどう自分を表現するか、そういうことはやっぱりこうやってチャレンジしなきゃ分からなかったことだと思います。そして今からの 課題はどう今の沈んだ気持ちを来シーズンに向けて持ち上げていくか、どれだけ自分の定めた目標を信じて突き進めるか、この2つが一番重要だと僕は今そう思っています。365日後にあるトライアウトに向けて一日一日を大事に、そしてすべきことは明日じゃなく今日のうちから。「やれることは今日からあるんです。」をモットーにこれから頑張ります!』
Miyuはみごと選ばれました。
それもVarsity(その高校のTopチーム)に!
アメリカの高校のバスケットボール部は日本とは違い、11月のトライアウトを皮切りに2月の中旬までホーム&アウェイで地域のリーグ戦を行います。成績が良ければ、州大会まで行われるようですが、3月中にはシーズンを終えます。長くて、約4ヶ月ですね。1年中バスケットばかりやってる日本とはかなり違います。もう一つ大きく違うのは、チーム構成。Aチーム(1年生)・Jr.Varsityチーム(2年生)・Varsityチーム(3年生)と3チーム作ります。それぞれ、ベンチ入りする人数しかトライアウトで選びません。ユニフォームを着れない、日本で言う補欠はいません。それぞれで単体のチームなので、選手はボール拾いも声出しもありません。
Miyuが選ばれたVarsityには10名の選手が選ばれたそうです。ほとんどが3年生。1年生はMiyuひとりです。2段階の飛び級ですね!トライアウトで選ばれてユニフォームを着るということはバスケットボールを抜きにしてもすごく名誉なことのようです。しかも、23番のユニフォームをゲット!
小学生の時も、中学生の時も、市の選抜にも選ばれなかったMiyuがアメリカでどうしてこうも認められるか?下世話に『Miyuが選ばれるのなら、ほかの選手が行けばもっと選ばれるよ!』なんて言う大人・コーチの方もいらっしゃると思います。そこは、絶対に違うと言い切れます。練習量が異常に多いのに世界で勝てないバスケットボールを小・中・高・大学で教えられている選手が世界のバスケットボールになじめるわけがない。力を発揮しようとしても、発揮する力・技量がない。と感じます。子供たちにもっともっと素晴らしい環境を!
Miyuには世界基準の環境がありました。そして、それを信じてバスケットに向き合ってくれたことが、アメリカで認められる要因だと思います。
Tornado Academyは日本人が日本人の特徴を生かして、世界基準のバスケットボールで能力が発揮できるように指導しています。日本ではなかなか理解していただけない現状です。バスケットボールプレーヤーである前に人として、基本的人権の尊重や自由・平和・平等を指導者もプレーヤーも心に刻んでバスケットボールと向き合っています。そこから、スキルアップをしていきます。多くを教えることはありません。ミニマムを大切に、マキシマムは自分で作っていく。コーチ陣もこの難しい指導方法をミニマムを共有しマキシマムを創造して指導にあたります。
MiyuのスキルはTornado Academyで特別ではありません。もちろんトップクラスですが。クラス的にはアドバンスクラスです。ミドルクラスにもMiyuや他のアドバンスクラスのプレーヤーを猛追するプレーヤーがたくさんいます。ビギナークラスにも金の卵がいっぱい!
Tornado Academyは才能を持ったプレーヤーを見つけ出すところに重きを置いていません。練習することによって、スキルアップすることによって、自分より大きくて・早くて・跳べる選手に立ち向かえるようにスキルとIQを磨きます。それが世界のバスケットボール界で当たり前にプレーできるように。
Miyuにはスキル以上に、素晴らしいところがあります。
1.WNBAに入団する夢がはっきりとある。
2.コーチの話をきちんと聞く。
3.わからないところは必ず聞く。
4.年下のお世話を自分の使命のようにする。(年上のプレーヤーに対しても)
5.思いやりがある。
ひいき目もあるかもしれませんが、この5点が特出して
います。バスケットボールの実技と少し離れたところの評価もとても大切なものだと思います。
まだまだ、始まったばかり。
皆さん、3人の今後を楽しみに見守ってください。
Miki