A-Tornadoes通信vol.2

A-tornadoes通信 vol.2

ついに始まった栗原正峰個展。
銀座の街にTornadoを起こしているようです。
さすがです。

今回のA-Tornadoes通信はTornadoesのACを務めた、我らがアッキーの登場です!

コンテンツ
1 Tornadoesメンバーへのインタビュー(アッキー編)
2 To アッキー From HC西田
3 Tatsumi’s-eye
4 A-Tornadoesからのお知らせ

1 Tornadoesメンバーへのインタビュー(アッキー編)

Q.ジェイトレで一番驚いた(ためになった)トレーニングは?  *ジェイトレ=ECBAのジェイソンコーチによるトレーニングのこと。

ジェイソンコーチのバスケットボールは、『おー!』『あー!』『よし!』って感じですね。

『おー!』
思わず声が出てしまうほどの技術を知る楽しみ!
『あー! なるほど!』
腑に落ちる瞬間!
そして実践で『よし! 出来た!』という実感!

毎回の練習でこのような気持ちになれる指導に驚きました。

シュート練習1つをとっても、フォームやリリースのスピード、アーチの高さ、狙うポイントなどを
言葉のアプローチだけでなく、道具を使い、体に直接刺激するなどの技術を色んな角度からアプローチをしている事を学べました。

自分も練習に参加させてもらい体感をしました。
三種類のボール(重い7号級→リング1つ分の大きさで重さは普通のボールと同じ→普通の7号級)といいう流れで
ゴール正面から打っていきます。連続で3回決める事できたら距離を少しずつ遠くします。1本でも失敗すれば交代です。

ポイントは、いつでも、どこからでも同じシュートフォームで打つ事。
これがなかなか難しいのです。
この練習の中での気づきは、段階がものすごく上手く出来ているなと思いました。
重いボールは構えた位置からリリースまでのスピードを速くすることで距離や高さを出すため。
大きなボールは、リングへのターゲットをつくることでより確率をあげる。
7号級で確認です。

このような練習をすることにより、ディフェンスに止められにくいキャッチからリリースまでの速さ、
チャンスがあればいつでもどこからでも打てるタイミングなど確率よく点を決めるための基礎になっているように感じました。
イメージは、NBAオクラハマ・サンダーのケビン・デュラント選手ような感じでしょうか…。
実際にイメージしていたら顔が似てきました(笑)

全体の練習では1つのドリルの中で、いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように行なうか、実践に近い状態で動きながら習得できる事や、
その中で良いこと悪いことをはっきりと指導してもらえるので選手が短時間で成長できていると感じました。

ジェイソンコーチありがとうございます☆

Q.bjリーグとIBLリーグ、簡単には比較できないと思いますが、一番の違いは?

まず運営の規模が違います。
IBLの方がbjに比べ、運営の規模が小さいです。(会場、観客数、演出など…チアはー(*゜▽゜*)o))))
次に独自のルールがあることです。
例えばショットクロックがbjは24秒ですがIBLは22秒などです。

IBLではリーグ、各チームが無理なく自身の強みを活かしているように感じました。

Q.日本とアメリカのバスケットボールの環境で一番違うなぁと思った点は?

人とバスケットボールとの関係です。
日常生活にあたりまえにあるように感じます。
気軽にできる、観れるというような事を感じました。

Q.Tornadoesに参加して、バスケットボールに対する意識の違いを感じましたか?

ふりかえってみると、
それぞれが『~ために』っていうのがありました。
自分のため、日本のため、世界のため…。と言うように、
バスケットボールに目的がついてました!ガッチャン!

Q.選手との宿舎生活でのこぼれ話、なにかあったら。

ゴハンだよーって、家族みたいに生活していたことなど
日常生活が今では懐かしいですね☆

Q.一番恋しくなった日本食って?

んー!お陰様でありません!
というのも西田HCを始めスタッフで日本食を作っていたので
恋しくはなっていません。
逆にアメリカで食べた西田HCの手料理が恋しいです(笑)

Q.西田HCを漢字一字で表すとしたら?

『色』…です。
いろんな色を西田さんは持っているし、
それに色が集まってくるし、何でも自由に描いてくれそうな
そんなイメージですね。

Q.AC(アシスタントコーチ)として大切なことは何だと思いますか。

今、自分も考え中ですが、人が何を言おうとしているかを感じる力が必要だと思います。
これから勉強していきたいです。

 

アッキー.JPG アッキー2.JPG

以上、Nippon Tornadoes AC、アッキーへのインタビューでした!
気遣いと優しさの絶妙のバランス。さらりとやってのけるなんて簡単にできるもんじゃないです。
に加えて、やるときはやるっていう男気も今回見せてもらいました。
かっこよかったっす!

2 To アッキー From HC西田

「気遣いアッキー」
アッキーは周囲に良く気を遣います。そして頑固です。
そんなアッキーが私は大好きです。

アッキーの個性と思いやりと経験が、第4回トルネード活動を支えてくれました。
周囲に気を遣いすぎず、自分の心に正直に生きることが周囲にとっても幸せだし励みになることなんだ、と
理解し行動するようになったアッキーはすばらしいと思います。

アッキーは良く人を観察しています。
ポジティブにも見ていますし、ネガティブにも見ています。
正に表裏一体です。
でも人育て(育成)する時は、人のネガティブポイントもポジティブに見て助言やサポートをしなくてはいけません。

アッキーは指導者(リーダー)として素晴らしい素質を持っている一人だと思います。
これからも指導者として一人でも多くの選手を育てる仕事を続けて欲しいと思っています。

アッキー、最高のサポートありがとう! 感謝してるよ!

Tatsumi Nishida
Nippon Tornadoes Head Coach / GM

3 Tatsumi’s-eye
今回はTornadoesのチーム作りから、アメリカDreamチーム2012までいろんな質問に答えていただきました。

Q1 Nippon Tornadoesの初勝利について。直前まで気づいていなかったとのことですが…

「点数を気にしていない」=勝ち負けに対する意識が薄いのは、試合を預かっているコーチとしてあってはいけないことだと思います。
しかし私の頭の中は、勝ち負けにこだわるからこそ、個人、チームとしてやっておきたい事をゲーム前に決めているので、
その事にこだわり続けるゲーム時間になってしまって、たまたま点差を意識せずゲームを見ていたということだと思います。

 

Q2 Salem戦を観ました。200点ゲームの言ってみれば大敗だったわけですが、点数を取られることよりも、
約束事、それぞれの仕事ができていない時に厳しい声が出ているような気がしましたが…

この件は、前の質問にもあった「勝利に直前まで気づかなかった・・・」に準じますが、勝つためには、勝負をする為には、試合前にいろんな準備をします。
勝つことにこだわればこだわる程、準備とその遂行が大事なことだと思っています。

 

Q3 今回は日本人とアメリカ人の混合チームだった訳ですが、そのことでの気づきがありましたか。チーム作りで心がけた点など。

今年のTornadoesには日本人が少なかったことで、多くのアメリカ人が参加しました。10名以上かな?
そんな中、結局は4名のアメリカ人選手に絞りました。その理由は「日本人選手と尊敬し合える性格」だったからです。
一生懸命な日本人、勝っても負けても最後まで手を抜かないTornadoesの日本人。そんな彼らと価値観を共有できるアメリカ人を選びました。
IBLのコミッショナーのシャリーン氏からは「IBLレベルの選手ではない」と一人のアメリカ人へのダメ出しもありましたが、
私にはそんなことは関係なく、大事な時間を共有するのに必要なのは、お互いに尊敬しあえる仲間かどうかです。
今回、体格、パワー、スピードに勝る、そんなバスケットボールIQの高い選手がトルネードのヘルプ選手として参加してくれたことは非常に有難かったですね。
日本ではよく、黒人にはかなわないと言われる指導者も多いですが、私は肌の色に関わらずバスケットIQの高い選手がチームに貢献する選手だと思っています。
「勝負は試合をする前に決まっている」と思います。
だから試合前にどれだけの準備が出来るか、引き出しを用意できるかが大切な事だと思います。
その事をアメリカの選手、特にNCAAのディビジョン1でプレーした経験があるような選手は身につけているように思います。

 

Q4 今年の優勝チームBelinghamは背が高い選手が多いチームではありませんでした。
このことはついつい体格差を言い訳にしてしまう日本にとって喜ばしいことのような気がしますが。

アメリカと日本を見て体格差があると判断しがちですが、実はアメリカ国内でも体格差はあるわけです。
なので、その差をどう埋めたら良いかアメリカのコーチ陣は日々考えている。
そんなところからも日本が世界で勝てる方法を見いだせると思います。
その為の良い方法をBellinghamというチームが教えてくれましたね。

 

Q5 Nippon Tornadoesの今シーズンのベストゲームは?

エッ?全部です。 (し、失礼しました!)

 

Q6 Tornadoesの話題からそれますが、どうしてもお聞きしたいので。
オリンピックでDream Team2012が金メダルを取りました。決勝戦のスペインのゾーンディフェンス。あそこまで機能しているゾーンディフェンスを私は初めて観ました。
何がそうさせていたのでしょう。

私はゾーンディフェンスを機能させるためには、効果的なオフェンスも必要で、シュート確率の高いオフェンスシステムを持つ事が、
同時にゾーンディフェンスの機能も高めると思っています。ディフェンス、オフェンスのどちらかを見るのではなく、続いているわけなので。表裏ですね。
シュートミスが多かったり、ターンオーバーが多いオフェンスだと、個人技で優れたアメリカにアウトナンバーで速攻やセカンドブレイクをされると止めようがないですからね。

 
Q7 同じく、第4クォーター残り2分のクリス・ポールのボール運びを観て、これがPGの仕事なんだと思いました。
冷静さと視野の広さと大胆さ、コート上のHCみたいだと思ったんですが…

PGの仕事は将棋のようなもので、何手先を読めるのか予測できるのかが、チームのリード力に変わります。
そういった点から見ても、言われるようにクリス・ポールという選手は、バスケットという競技の性質を凄く良く知っている選手だと思います。
正にコーチがコート上にいるような選手ですね。

Tatsumi Nishida
Nippon Tornadoes Head Coach / GM

 HC.JPG  HC2.JPG

 

A-Tornadoesからのお知らせ

栗原正峰とNippon Tornadoesがコラボレートした扇子が完成しました!
シアトルで栗原正峰が書いた「竜」を使用した扇子で
制作いただいた印刷会社の方が「欲しくなった」とおっしゃるほどの自信作。
扇子を開くと栗原正峰のような笑顔になること間違いなし、です。

明日、栗原正峰が参加する、「Naturally.K 2012 in Hitachi」というイベントで
初お披露目となります!
栗原正峰の書道パフォーマンスもありますので、関東近辺の方はぜひ足を運んでみてください。
場所は、茨城県日立市河原子海岸スポーツ広場です。

「Tornadoes扇子」
1本3000円(限定100本)
*売り上げ金はNippon Tornadoesの支援金となります。
ご希望の方は私か栗原正峰までご一報ください!

 
扇子.JPG

 

編集後記

今回、個展中のため、正峰コラムはお休みです。

楽しみにされていた方、ごめんなさい。

感動と興奮と寝不足の毎日をプレゼントしてくれたオリンピックもあっという間に終わってしまいました。
次回はぜひともバスケット日本代表を応援したいものです。

まだまだ続く、書道家栗原正峰の初個展。
相談のできる写真館にもなっているようですので、
ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

2012年8月20日(月)~9月1日(土)
会場:アートデータバンク
11時~19時(日曜定休) 
最終日9月1日(土)は16時に終了いたします。
〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-8
第5太陽ビル1F
TEL:03-3574-6771

「伝える」ことがうまい人になるよりも「伝わる」人になりたいと思った夜に。

A-Tornadoes emi