A-tornadoes通信 vol.1

A-tornadoes通信 vol.1

今月から月に2回くらいのペースでA-Tornadoes通信をお届けします。

まずは、A-Tornadoesってなに?ってとこからご説明。
A-TornadoesのAとは、「ART」のA。
ここでいう「ART」とは、人を感動させるすべてのモノ・コトです。
今だと、オリンピックでしょうし、食べ物でも本でも映画でも、
感動させるもののことを「ART」と定義しています。
それら「ART」を紹介することで、ひとりひとりそれぞれの立場(状況)で、
自分が「平和」(=幸せ)だと感じられるようなきっかけ作り、を主な活動内容としています。

創刊号を飾るのはもちろん、Tornadoes。これから数回にわたり今年のメンバーのみなさんへのインタビューをご紹介します。

コンテンツ
1 Tornadoesメンバーへのインタビュー(ダイシ編)
2 To ダイシ From HC西田
3 正峰コラム
4 Tatsumi’s-eye

1 Tornadoesメンバーへのインタビュー(ダイシ編)

Q.ジェイトレで一番驚いた(ためになった)トレーニングは?

ジェイトレで一番驚いたトレーニングは、全部です。為になったもの全部です。
日本で僕はジェイトレの用なトレーニングをした事がなかったので、全部が新鮮で驚いてばかりでした。
*ジェイトレ=ECBAのジェイソンコーチによるトレーニングのこと。

Q.bjリーグとIBLリーグ、簡単には比較できないと思いますが、一番の違いは?

まず開催の規模です。bjリーグは最低1000人クラスの体育館でやるのに比べて、
IBLは10人や20人はざらだったので、それが一番の違いです。IBLは無理なく運営しているように感じました。

Q.日本とアメリカのバスケットボールの環境で一番違うなぁと思った点は?

目標の高さだと思います。
アメリカはNBAという世界最高峰の目標へ向かっている環境であり、
日本はあくまで日本一へ向かっている環境です。その点が一番の違いだと僕は感じました。

Q.Tornadoesに参加して、バスケットボールに対する意識の違いを感じましたか?

ありました。メンバーの中でも、人それぞれで意識はバラバラだったと思います。
ただ上手くなる、上に行くという意識はみんな同じだったのではないかと思っています。

Q.選手との宿舎生活でのこぼれ話、なにかあったら。

選手との宿舎生活は、生活し出した頃はテレビはおろかネットもなかったので全員リビングに
集まって3時間くらい話したり、騒いだり毎日していました。踊ったりもしていました。
あとはアッキーとヤスの迷コンビのネタがベスト思い出なんじゃないでしょうか。

Q.一番恋しくなった日本食って?

焼肉とトンコツラーメンです。
好物のカレーはたくまさんが作ってくれていたので大丈夫でした。

Q.西田HCを漢字一字で表すとしたら?

『淫』
じゃなった!
『大』
です。
大きい、デカイ、人間的に尊敬してます。
僕の人としての目標でもあります。

Q.Nippon Tornadoesの感想は?

まず行って良かった。経済的には厳しい中でしたが、必ず行く価値はある。
もちろんバスケットボールの技術も勉強になりましたが、まずは考え方、メンタル面で成長できました。
西田HCを始め、Nippon Tornadoesに関わってくれた全ての方、応援や支援してくれた全ての方に感謝しています。

Q.滞在中に書いてもらった栗原正峰の「書」について。

僕は『高』という文字だったんですが、不思議な感じの書です。色んな事で高みを目指して、
上へ上へと高くいくべきなのかな、と『高』と関連する事を考えさせられる書です。

以上、Nippon Tornadoes#17 ダイシ選手へのインタビューでした!
帰国してからもお忙しい中、ご協力ありがとうございました!
宿舎で姿勢よくごはん食べているとこ、とか、モノマネされているのにニコニコしているとこ、とか、
素敵でした~

 

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2 To ダイシ From HC西田

ダイシ~シュート!
ダイシ~走れ~!
ダイシ~飛べ~!
私がコート上のダイシに声をかけた最初の言葉かもしれません。

大丈夫!
シュートミスしても、大丈夫!相手にリバウンド取られても。
誰に怒られるのか?
ノーマークで几帳面なシュートを打てるのにパスをする。
誰に怒られるのか?
2m選手なのに、きっちりボックスアウトすることばかりに気を取られ相手にリバウンドを取られる。

ダイシは大きいし、それだけトレーニングで良い体を作っているんだから、ボックスアウトするより、
リバウンドに飛んだほうがいい。
その方が相手にも驚異だよ!

「ダイシさん、ミスを恐れず、もっとバスケットも人生も楽しんで!」
「失敗はお互い様だから」と背中を押すような仲間からの言葉。

それで徐々にマインドを変えていったダイシ。

IBL後半のゲームで彼は、7フッターの選手を相手にブロックやリバウンドの大活躍。
ミドルレンジでのノーマークはほぼ沈める。
マインドを変えただけで、素晴らしいセンター、素晴らしいパワーフォワードに変身しました。

でもそれは、彼のこれまでの努力の下地があったから…
彼がそれに気づいたから…
アメリカで素晴らしい仲間にトルネードを通して出会ったから!

ダイシはこれからも成長し続けます。

Tatsumi Nishida
Nippon Tornadoes Head Coach / GM

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3 正峰コラム

ダイシへの作品は甲骨文字で「高」という文字です。ダイシの優しい、芯の強い性格から、
優しい雰囲気で力強く仕上がるよう書きました。この作品には単純にダイシの象徴である
「背が高い」という意味と「高い志をいつまでも持ち続けてほしい」という願いの2つが込められています。
日本のbjリーグのプロとして活躍するダイシが、高い志を持ってアメリカ修行に臨み、
技術の向上のほかに人としての成長を遂げました。日本中にいるたくさんの子供たちがそんな彼の姿や生き様を見て、
夢を持ち、高い志で活躍してくれることを願っています。
ダイシがあの作品を観てシアトルの生活を思い出してくれたら幸いです。

4 Tatsumi’s-eye

International Basketball Leagueの2012年シーズンを終えて

「百聞は一見にしかず」
まずはアメリカに来て毎回思うことですが、どうして日本人はバスケット界の世界最高峰アメリカに来て学ばないのかな?という事です。

International Basketball Leagueは決して日本でメジャーなリーグではありません。
NCAAのディビジョン1出身の選手もNBA出身の選手もそんなに多くいるわけではありません。
でもそんな所で、日本人(日本人中心)だけで戦う事で、体の大きさや体力やスピードの違いが何か?
スキルの違いが何か?を見つけ出すことができるし、強いな~と思ってたアメリカ人選手の欠点も見えてくる。
日本人が世界で戦えるであろうポイントが多く見えてくる。
それも言葉ではなくて、実感として!

私はアメリカに来て、マイナーリーグに日本では無名かもしれない選手を引き連れて挑戦をし続けています。
日本のバスケット界から見ると「バカみたい」と思われることも多々あります。
それでも動いてるから見えてくるものが沢山あります。

少なくとも、日本で有名、日本でトップの選手やコーチであろうが、自費でアメリカに来ないで
「アメリカ人選手には日本人はかなわない」とばかり言っている日本人の指導者の発想に先(未来)がなかったのが良くわかります。

そんな活動を続けて8年(IBL参戦を含め)。
次回のIBL参戦からは、日本人が勝てる為のNippon Tornadoesを目指します。
それが次のステージです。

Tatsumi Nishida
Nippon Tornadoes Head Coach / GM

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編集後記

いかがでしたでしょうか?
Tornadoes活動を少しでも記録しておきたいという気持ちから始めたところもあるので、
読みづらかったり、内向きだったりするかもしれませんが、
徐々にブラッシュアップしていきますので、よろしくおつきあいください。
Tornadoes参加者の皆様、そのうちインタビュー依頼が届きますので、楽しみに待っててね!
(注:選手だけとは限りません)

ここで、A-Tornadoesのメンバーである、書道家栗原正峰の初個展のご案内です。

2012年8月20日(月)~9月1日(土)
会場:アートデータバンク
11時~19時(日曜定休) 
最終日9月1日(土)は16時に終了いたします。
〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-8
第5太陽ビル1F
TEL:03-3574-6771

残念ながら画像で彼の作品を語るのは無理なのです。
実物を観ていただくしかない。
お近くにお住まいの方はぜひ、ストロークに込められた彼の全身全霊かけた思いを感じ取ってください。

「憧れ」が最大のモチベーションだということを実感した夜に。

A-Tornadoes emi