体罰ありきのスポーツ

私は殴られて指導されてきました。

少なくとも高校までは。

そんな時代でした。

学校で、クラブで殴られて帰ると、「お前が悪いから殴られるんだ」「先生(コーチ)に、愛情があるから殴るんだ」て言われてきました。
そして自分自身もそうだと思ってました。
殴られれば、気持ちもピリってなって、精神的にも強くなって・・・試合にも勝って・・・と。
でも実際の心の中は、若干違ったところもありました。
なんで?なんで?俺が殴られなきゃいけないの?
殴られるのが怖い、だからとりあえず、殴られないようにやっていこう。
なんて気持ちもあったのは事実です。
自分が指導者になって・・・。
これまで一回も殴ったことありません。
罵声を浴びせた事もありません。
大学の時おもしろい経験をしました。
なかなか勝てない、そしてピリっとしないチームに監督が、殴った事もない監督が、OBの叱咤激励のときに出た「殴る」て言葉に反応して一言。
「お前らは殴られるに値しない」。

私は?????、と?マークがいっぱい。
出来が悪いから殴られると思ってたのに、出来が悪いと殴られない。
何故?

その答えは、殴って分かるやつは殴っても意味があるけど、殴っても殴られた意味がわからない奴は、殴る事がただの恐怖や、反発にしかならないので意味がない。でした。
衝撃の価値観コメントでした。

今、私はその意味がよく分かります。

良い人、悪い人ではないと思います。

良い人だと殴ってもイイってことはありません。

根本的に、殴る事は良くないと思います。

私は、これからも殴る事はないでしょう!

最近の高校の指導者の体罰に関して一言です。

Tatsumi Nishida

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